肝炎治療もオーダーメード 遺伝子情報DB化
2006年10月05日03時00分
感染者が300万人に上るといわれるB型、C型肝炎対策として、厚生労働省は来年度から、患者一人ひとりの遺伝子などを分析し、それに基づいた治療法を探る「オーダーメード治療」に取り組む。同じ症状なのに治療薬が効く人と効かない人がいたり、強い副作用が出たりする仕組みを解明し、新薬の開発などにもつなげるのが狙いだ。
ウイルス感染が原因のB型、C型肝炎の治療では、インターフェロンなどの薬でウイルスを駆除したり、治療薬で肝がんの発症を抑えたりするのが主流。しかし、効果は個人差があり、現在の治療で完治できるのはC型で約6割、B型で約4割といわれる。発熱や貧血などの副作用もあり、薬が使えないケースも出ている。
このため、同省は来年度から3年計画で、「オーダーメード治療」に着手。肝炎治療に熱心な医療機関の協力を得て患者の血液を採取し、遺伝子情報などを収集する。さらに、ウイルスのタイプも解析し、09年度をめどに、病状などの臨床情報と合わせて少なくとも数百人規模の統一的なデータベースをつくる。遺伝子のどの部分が治療薬の効果や副作用などに影響を与えているかなどを調べる。その原因が分かれば、新薬開発の研究にも役立つという。
オーダーメード治療は、患者の遺伝子情報から、体質や病状などに応じた医薬品や処方を選ぶ手法。治療効果が高まるほか、無駄な医薬品の使用が減るため、副作用だけでなく医療費の削減効果もあるという。がん治療などの分野が先行している。
肝炎は「国民病」ともいわれ、同省の推定では、発症していない感染者はC型で150万~190万人、B型で110万~140万人。加えて、肝がんや肝硬変などの患者はC型で約52万4000人、B型で約9万7000人(いずれも02年10月時点)。潜伏期間が数十年に及ぶケースもあり、感染を知らない人が多いことが問題になっている。
国立感染症研究所の脇田隆字・ウイルス第二部長は「ウイルスのデータ収集や研究は行われていたが、患者側のデータの蓄積はなかった。患者の遺伝子とウイルスの情報、副作用や病状変化などの臨床情報を積み上げて活用できれば、きめ細かい治療ができるようになる」と期待している
asahi.comより
そこまできたら、治らない病気はなくなりそうだね。
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