Thursday, April 12, 2007

運賃見直し

苦悩の運賃見直し 米から世界波及? 機内ドリンク有料化も

■生存競争に低価格死守 サービスへの苦情深刻 米航空業界が、旅客運賃の抜本的な見直しを迫られている。2001年の米中枢同時テロ後の旅客減や原油高に対応したリストラでサービスの質が低下し、改善を求める声が高まっているためだ。この一方、サービス改善に向けた値上げは旅客減につながりかねず、格安航空各社には苦肉の策として低運賃を維持する代わりに無料サービスを有料化する動きも広がっている。日本を含めたアジアや欧州の航空市場にも影響を与えそうだ。(坂本一之、滝川麻衣子) AP通信などによるとカンザス州の州立ウィチタ大学のヘッドリー助教授らが8日までにまとめた2006年の航空サービスの品質調査で、定時到着した便数の割合は75・5%で前年から1・8ポイント低下。乗客1000人当たりの旅客手荷物の紛失・破損数も前年の6・06個から6・5個に増えたことがわかった。 ヘッドリー助教授は「手荷物の問題は、航空会社が過去数年にわたり地上スタッフを削減してきたことが原因」と指摘しているという。 米航空業界は01年9月の米中枢同時テロを契機に旅客が大幅に減少したことに加え、原油高による燃料費高騰で、大手のデルタ航空やノースウエスト航空が05年に連邦破産法11条の適用を申請。他社も生き残りをかけた大規模な人員削減を迫られた。その弊害がサービスの低下となって現れている。 航空各社は旅客からの苦情を受け、サービスの向上を目指しているが、米3大ネットワークの一つ、ABC(電子版)によると、専門家は「航空会社が値上げなしに手荷物問題でサービスを改善することは難しい」と分析する。                 ◆◇◆ サービスの質を上げるには人手を増やすなどの投資が必要だが、多くの航空会社はその原資を値上げに頼らざるを得ないのが実情だ。値上げすればライバルに顧客を奪われかねず、難しい経営判断が必要になる。 こうしたなかで、大手航空各社は旅客の反応を探るかのように、小幅な値上げに踏み切った。燃料費の上昇などを理由に1便当たり5ドルを値上げしたデルタに、最大手のアメリカンやコンチネンタルなどが格安航空との競合路線を除く路線について3月末までに同幅の追随値上げを決めた。 しかし、運賃の安さが売り物の格安航空会社は大手に足並みをそろえるわけにはいかない。 そこで、低運賃を維持しながら、サービス改善の原資を旅客から徴収しようと打ち出したのが、従来の無料サービスを有料化しようとする新機軸。基本の運賃はむしろ安くし、これまで運賃の一部として提供していたサービス料金を細分化して、利用する旅客だけに支払わせる考え方だ。                 ◆◇◆ 格安航空のスピリッツ航空(フロリダ州)は運賃を10~40%引き下げる代わりに無料だった預け入れ荷物やソフトドリンクを6月から有料化する。預け入れ荷物2個までは1個に付き10ドル(ウェブでの予約は5ドル)、3個目からは100ドルにもなる。 ABCによると、サウスウエストは、座席を選ぶ場合、10ドルを徴収する計画を検討。ユナイテッドはエコノミークラスでも、ゆったりした最前列の座席は追加料金を徴収している。コンチネンタルは枕や毛布、食事などの無料サービスをやめることを示すコマーシャルを流し「それでも皆様を満足させられます」と呼びかけている。 一方、ウィチタ大が指摘した航空ダイヤの乱れについて米航空輸送協会(ATA)は「悪天候が原因」と釈明するとともに、今後、航空管制システムが空港の過密化に追いつかなくなり、事態は悪化すると指摘した。 政府による航空交通管制システムの改良投資を求める声も出ており、AP通信によると、連邦航空局(FAA)は空港整備費を確保するため議会に対し空港施設利用料(3ドル)を6ドルに値上げする案を打診している。

BY フジサンケイビジネスアイ
 ドリンクなしで、安くなればいいけどぉ。

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