119番治療優先順の選別へ実験 横浜など4都市
2006年11月12日13時48分
消防庁は15日から、札幌、仙台、横浜、京都の4都市で、救急車を命にかかわる症状の患者に優先的に回す「119番トリアージ(治療優先順位の選別)」の運用実験を始める。この10年で全国の救急出動件数は1.6倍に増え、現場到着時間も平均で約30秒遅くなった。救命率を上げるために英米で実施されている方式が日本で導入可能かどうか、まずはデータを集める。
同庁によると、05年の全国の救急出動件数は過去最多の528万422件で、救急車の現着時間も平均で過去最長の6.5分となった。今後、高齢化などに伴って救急出動の増加が予想され、重症患者への迅速な対応が課題だ。
英米での119番トリアージは患者の傷病程度を通報時点で三つに区分し、心肺停止などの重体患者には高度な設備を持つ救急車を急行させる一方、緊急性の低い患者は消防車による対応やアドバイスにとどめる。
国内では現在、傷病程度にかかわらず通報が早い順に救急出動している。今後、財政難で救急隊員の大幅な増員は見込めないことから、消防庁は119番トリアージの導入の検討を始めた。
選別する際に、重要なのは、担当者が通話内容で緊急性を的確に判断できるかどうかだ。
実験では実際に選別はしないが、通報を受ける消防署の担当者が、チェックリスト案に基づいて通報者とやり取りをし、傷病程度を区分できるかどうかのデータを集める。
カギを握るのはチェックリストの内容。消防庁が作成したリスト案では、けがの場合は「原因は?」「部位は?」「程度は?」などと聞く。
それ以外の患者は、まず心疾患を警戒し、「呼吸は楽か?」「胸の痛みは?」などと質問。次いで脳疾患を疑って「頭の痛みは?」「嘔吐(おうと)は?」などと問いかける。
答えは「はい」か「いいえ」で求める。一つでも「はい」があれば重症と判断。重症でない患者も「吐血」「立てない」などの症状があれば中等症、「めまい」「吐き気」などは軽症に区分する。
担当者の判断ミスを防ぎ、国民の信頼が得られる制度にできるかどうかが課題だ。消防庁救急企画室は「導入した場合に起こりうる問題をなるべく事前に見つけ、検討を重ねたい」と話す。
asahi,comから
軽いと思ったら、重症っていうのがでてきそうだよね。
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